豊かな生活:職業的な自立と社会的つながりの強化

豊かな生活:職業的な自立と社会的つながりの強化

今日のお題は「豊かな生活とは?」です。

絶望や、自死に関するパターンについて「エクストリーム・エコノミー」という本から引用し、私たちが、ただ生きるだけでなく、活きるための指針を見出します。

今、私たちが直面している問題の一部は、あるパターンで説明できます。以下、引用です。

デュルケームが発見したのは、うつ状態や借金など、個人の状況ばかりに着目していては当てはまらないほど強いパターンがあることだった。自死の多さは、個人のうつや借金の多さだけを反映しているのではなく、デュルケームが「社会の病気」「社会の感染」と呼ぶ、より深い問題に起因する社会現象なのだった。(1)

上記、引用のデュルケームは、フランスの社会学者で、1897年に「自殺論」という論文を発表しています。絶望や自死の多さという点では、まさに今も同じ状況です。なにか判るはずです。

本記事のタイトル「職業的な自立と社会的つながりの強化」が、そのまま結論です。総括すると「生きる(Survive)」から「活きる(Thrive)」ことへの進化となります。

それが、私たちの「生活」です!

活きる:サバイバルからスライブへのシフト

社会と個人が、システムとして最適に動作している状態において、絶望は発生しづらい。

というのが、過去に何度も絶望し、何度も自殺未遂を経験した、筆者が体感することです。自身の超短期的な問題にフォーカスしていると、見えない状況が、そこにはありました。

原因は、「社会的統合」の弱さにあることが多く、自死率が高いのは、人が個人の目標のみを追求し、それがうまくいかなかったときに無力感を味わい、社会と切り離されたところで絶望する状況においてだった。(2)

行き過ぎた自己肯定感の追求が、逆効果に。自分ブランドにフォーカスしすぎて、サービス崩壊。億り人になるため何でもやっちゃう、驚愕のビジネス。 そして、終わることなきクソ仕事。

うまくいかなかったとき、無力感を味わうのではないでしょうか?

少なくとも、10年という単位で考えた時「他人を蹴散らし自己実現」と「みんなで長期に大成功」では、どちらが持続可能でしょうか。

連帯感:全体方向性ベースの、自立と自由

ここで重要になってくるのが、環境適応と連帯感です。再度、引用します。

対象的に、連帯感によって結束している社会では、目標が共有されているため、1人ひとりがより強くなれるとデュルケームは論じている。(3)

洋の東西を問わず、今、問題になっていることが、歴史相似形であるとわかります。

この問題を解決するひとつの手段に、目標の共有による結束があります。理想的な社会目標は、個人目標を犠牲にしない、大きな目標だと考えます。

そこで重要なのは「全体の方向性」です。

2017年、カンボジアはシェムリアップにて、大雨が降り、かなり長い停電がありました。

その夜、蝋燭の火のもと、筆者は「2020年に文化革新」がおき「2030年までに環境適合」がおき「2040年までに文明刷新」がなされる、と構想しました。

いいかえると、これは「2020年に文化的な転換」が起きることで「2030年までに文化と環境の整合性」がとられ「2040年あたりに文明の統合や最適化」が起きる、という意味です。

シンプルにすると、今までの価値基準を揺るがす何かが発生し、人類がそれに適応し、その結果、新しい時代がスタートする、という構想です。

まさか、コロナトリガーによって、そんなことが起きるとは思いませんでしたが…。

予言でもなんでもありません。多くの識者が、すでに「いつ崩壊してもおかしくない状態だった」と述べており、数年前から警報を鳴らしていました。

要は、2021年から2030年にかけて、私たちが目指す方向性がだいたい判る、ということです。

それを筆者は「連帯(Cohesion)」だと考えており、世界でも盛んに「連帯感(The sense of cohesion)」が叫ばれ、初期の「連帯(Solidarity)」を示す兆しも確認できます。

双方向コミュニケーション:ピラミッド型からネットワーク型へ

ここで、Wikipediaから「つながりの社会性」について引用します。

コミュニケーションにおいて、設定されたコードに忠実にしたがって誤解を可能な限り回避するように行為を接続していく作法(意味伝達志向)を「秩序の社会性」とし、それと対照的に誤解を回避する努力を犠牲にしてでも円滑に(つまり場の空気を破壊しないように)行為が接続していくことそのものを重視する作法(接続志向)を「つながりの社会性」と名づけた。

意味伝達志向、秩序の社会性はオールドパワー寄り。接続志向、つながりの社会性は、どちらかというとニューパワー的な印象を受けます。あくまで、極端な単純化です。

Wikipediaの解説によると、秩序の社会性は「マスメディア的、一方通行コミュニケーション」に代表され、それは「見られているかもしれない不安」をかきたてるものだと書かれています。

一方、つながりの社会性は「インターネット的、双方向コミュニケーション」として描かれ、それは「見られていないかもしれない不安」に駆り立てられていると述べられています。

もう少しシンプルにすると、要は「ピラミッド構造からフラットな組織への変化」です。

ポイントは、階層性の消滅ではなく、階層の解釈が変わったことです。秩序の社会性は、トップダウンの監視社会。テレワーク監視ソフト。つながりの社会性は、エントロピー的な波及型社会。コミュニティ・サポート。そんなイメージでしょうか。

最近、頻繁に感じる、成立しないコミュニケーション。これは、チャットやメッセンジャーなど、つながりの社会性ツールにおける、一方通行のコミュニケーションが原因です。

筆者は、この不整合が大嫌いです(笑)

過去記事「創造的復興:そのビジネスが全員の利益になる世界」でも言及しましたが、以下のような問いかけは、つながりの欠如、監視社会についての問題提起です。

一回のミーティングをセットするのにいったい何通のメールを送ったでしょうか?LINEやFacebookの通知に強迫観念はありませんか?依頼やタスクしか投げてこないような一方通行のコミュニケーションに時間もエネルギーも奪われてはいないでしょうか?

実生活にブレークダウンすると、個人的な問題としても、認識されますよね!

しくみの開発:小さな経済圏で自立した個人が自由に稼ぐ

誰かがビジネスをはじめると、そこにつながった人々がそれぞれ持ち寄ったサービスで稼げるような仕組み。

トップダウンでも、ボトムアップでもなく、監視でも、支配でもない。ただ、誰かがひとりで楽しく踊っている。そこに、みんなが加わって、自然にスライブ(小さな経済圏)する。

そんな、環境適応。そんな、文化育成。そんな、コミュニティ・サポート。

エシカルワークスは、そこからスタートすることにしました。よって、Integromat日本コミュニティによる、技術的なサポートを提供しています。

最近リリースした「Integromat共有データベース」も同じ思想から生まれたプロジェクトです。

以下のような「5分で〜する」シリーズのチュートリアルを提供しています。

これによって、みんなが無償で(今の)業務を改善し、自立と自由のために、自動化を「活かした」ビジネスをスタートできるようになれば、幸いです。

そこからはじまる、次の文明刷新ステージは、自立と自由を獲得した人々による社会貢献ビジネス。エシカル・スタートアップ。そんな世界を構想しています!

1、2、3:リチャード・ディヴィス著、依田光江訳「エクストリーム・エコノミー、大変革の時代に生きる経済、死ぬ経済」p. 272

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