今日のお題は「豊かな生活とは?」です。
絶望や、自死に関するパターンについて「エクストリーム・エコノミー」という本から引用し、私たちが、ただ生きるだけでなく、活きるための指針を見出します。
今、私たちが直面している問題の一部は、あるパターンで説明できます。以下、引用です。
上記、引用のデュルケームは、フランスの社会学者で、1897年に「自殺論」という論文を発表しています。絶望や自死の多さという点では、まさに今も同じ状況です。なにか判るはずです。
本記事のタイトル「職業的な自立と社会的つながりの強化」が、そのまま結論です。総括すると「生きる(Survive)」から「活きる(Thrive)」ことへの進化となります。
それが、私たちの「生活」です!

社会と個人が、システムとして最適に動作している状態において、絶望は発生しづらい。
というのが、過去に何度も絶望し、何度も自殺未遂を経験した、筆者が体感することです。自身の超短期的な問題にフォーカスしていると、見えない状況が、そこにはありました。
行き過ぎた自己肯定感の追求が、逆効果に。自分ブランドにフォーカスしすぎて、サービス崩壊。億り人になるため何でもやっちゃう、驚愕のビジネス。 そして、終わることなきクソ仕事。
うまくいかなかったとき、無力感を味わうのではないでしょうか?
少なくとも、10年という単位で考えた時「他人を蹴散らし自己実現」と「みんなで長期に大成功」では、どちらが持続可能でしょうか。

ここで重要になってくるのが、環境適応と連帯感です。再度、引用します。
洋の東西を問わず、今、問題になっていることが、歴史相似形であるとわかります。
この問題を解決するひとつの手段に、目標の共有による結束があります。理想的な社会目標は、個人目標を犠牲にしない、大きな目標だと考えます。
そこで重要なのは「全体の方向性」です。
2017年、カンボジアはシェムリアップにて、大雨が降り、かなり長い停電がありました。
その夜、蝋燭の火のもと、筆者は「2020年に文化革新」がおき「2030年までに環境適合」がおき「2040年までに文明刷新」がなされる、と構想しました。
いいかえると、これは「2020年に文化的な転換」が起きることで「2030年までに文化と環境の整合性」がとられ「2040年あたりに文明の統合や最適化」が起きる、という意味です。
シンプルにすると、今までの価値基準を揺るがす何かが発生し、人類がそれに適応し、その結果、新しい時代がスタートする、という構想です。
まさか、コロナトリガーによって、そんなことが起きるとは思いませんでしたが…。
予言でもなんでもありません。多くの識者が、すでに「いつ崩壊してもおかしくない状態だった」と述べており、数年前から警報を鳴らしていました。
要は、2021年から2030年にかけて、私たちが目指す方向性がだいたい判る、ということです。
それを筆者は「連帯(Cohesion)」だと考えており、世界でも盛んに「連帯感(The sense of cohesion)」が叫ばれ、初期の「連帯(Solidarity)」を示す兆しも確認できます。

ここで、Wikipediaから「つながりの社会性」について引用します。
意味伝達志向、秩序の社会性はオールドパワー寄り。接続志向、つながりの社会性は、どちらかというとニューパワー的な印象を受けます。あくまで、極端な単純化です。
Wikipediaの解説によると、秩序の社会性は「マスメディア的、一方通行コミュニケーション」に代表され、それは「見られているかもしれない不安」をかきたてるものだと書かれています。
一方、つながりの社会性は「インターネット的、双方向コミュニケーション」として描かれ、それは「見られていないかもしれない不安」に駆り立てられていると述べられています。
もう少しシンプルにすると、要は「ピラミッド構造からフラットな組織への変化」です。
ポイントは、階層性の消滅ではなく、階層の解釈が変わったことです。秩序の社会性は、トップダウンの監視社会。テレワーク監視ソフト。つながりの社会性は、エントロピー的な波及型社会。コミュニティ・サポート。そんなイメージでしょうか。
最近、頻繁に感じる、成立しないコミュニケーション。これは、チャットやメッセンジャーなど、つながりの社会性ツールにおける、一方通行のコミュニケーションが原因です。
筆者は、この不整合が大嫌いです(笑)
過去記事「創造的復興:そのビジネスが全員の利益になる世界」でも言及しましたが、以下のような問いかけは、つながりの欠如、監視社会についての問題提起です。
実生活にブレークダウンすると、個人的な問題としても、認識されますよね!

誰かがビジネスをはじめると、そこにつながった人々がそれぞれ持ち寄ったサービスで稼げるような仕組み。
トップダウンでも、ボトムアップでもなく、監視でも、支配でもない。ただ、誰かがひとりで楽しく踊っている。そこに、みんなが加わって、自然にスライブ(小さな経済圏)する。
そんな、環境適応。そんな、文化育成。そんな、コミュニティ・サポート。
エシカルワークスは、そこからスタートすることにしました。よって、Integromat日本コミュニティによる、技術的なサポートを提供しています。
最近リリースした「Integromat共有データベース」も同じ思想から生まれたプロジェクトです。
以下のような「5分で〜する」シリーズのチュートリアルを提供しています。
これによって、みんなが無償で(今の)業務を改善し、自立と自由のために、自動化を「活かした」ビジネスをスタートできるようになれば、幸いです。
そこからはじまる、次の文明刷新ステージは、自立と自由を獲得した人々による社会貢献ビジネス。エシカル・スタートアップ。そんな世界を構想しています!