今週のお題は「自動化が自由を促進する理由」です。
上記引用は、デヴィッド・グレーバー著「ブルシット・ジョブ、クソどうでもいい仕事の理論」 の150ページに書かれていた体験談です。
意味のない仕事、いわゆるクソ仕事を回避するために編み出された自動化の例です。このケースは、精神的苦痛から自由になり、自己投資できるようにした例です。
労働を回避することは、変なことではありません。
むしろ、これからの時代、いかにラクして最適な結果を得るか、エネルギー効率よくできるか、人から搾取する部分最適化の自動化をやめられるか、が重要になってきます。
それらをひっくるめて、持続可能な開発目標であるはずです。
今日は、自由人として「どうブルシット・ジョブ(以降、BSジョブ)を避けるか」を検討します。
結論を先に述べると、自由になりたい!という強い動機があれば、あとは最小限のコストでやってみるだけです。自動化を。
まず自分の現在位置を知る
まずは「わたしたちが奴隷であった」ことを認める。ここからスタートします。
カチンとくるかもしれませんが「偉い vs. 偉くない」とか「上層 vs. 下層」とか「支配 vs. 被支配」といった解釈は、隷属や依存に関係があります。
直接的に、もっとも純粋かつ、高レベルで、自我が崩壊するようなBSジョブを「あきらめて、しかたなく、お金のために」やっているだけが、隷属や依存ではありません。
酒、タバコ、睡眠薬などに依存して、マインドをカオスにして、感覚を鈍らせて、ブラック企業で働いていたような、過去の筆者がまさにそうです。
しかし、これはとても素晴らしい経験なのです。
気づきがなければ、変わることはできません。そして、改善するためのシステムやサービスをデザインすることもできません。
心療内科に通わなくなって、クスリを飲まなくなって、とても健康になった。
そういう体験がないと、なにが変で、なにを変えればいいのか、ギャップがわからないのです。いいかえると、ビフォー・アフターを知らないと、現状に疑問を抱かないといえます。
そこからは、BSジョブから逃げずに、行動分析官のごとく、解体・再構築していけるはずです!
まさかの悪夢を避けるには
行動を起こし、変化を促進するため、採用できる最適な手段はシステム化です。しかし、何の脈絡もなく、いきなり新システムを開発することは失敗の原因になります。
そして、BSジョブをそのままシステム化したり、自動化するのはナイトメアです。
筆者を含め、多くのIT企業が、このナイトメアを大炎上プロジェクトとともに経験してきました。
見積もりも設計も、なにもかもが中途半端な、ウォーターフォール形式の、BSプロジェクト。
アジャイルというコトバを精神的暴力として振るうような、BSマネジメント。
なんの脈絡もなく、一方的な都合で、スケジュールと仕様のおびただしい変更を要求してくる、BSクライアント。
そこで開発されたシステムの多くは、エンドユーザーにもBS体験をデリバリーします。
インフラだけでなく、システムが、サービスが、チームがディザスター(災害)です。障害復旧をディザスター・リカバリーなんていいますが、復旧は本質的に不可能です。
なぜなら、スタートがBSだからです。ここが原因です。
生きかたを選ぶという自由
とはいっても、営業が勝手に決めてきた。そもそも、当社は炎上系BSプロジェクトばかり。フリーランスが受注できるのは、原則としてBS案件。そんな話も、あると思います。
自由人とは、一体なんでしょうか?
いろいろな定義や文脈があると思います。筆者にとって自由人をヒトコトでいうと…
だと思っています。ここで自分にツッコミをいれると、BSライフを「選んでいる」人も自由人です。つまり、本質的に全員が自由人。だったら、楽しくてラクな選択をしたっていいですよね!
自由に自動化していく過程で、生活は以下のように変わってきました。
忙しいフリもしなければ、カレンダーに予定を詰め込むこともありません。読書の時間も、ネットフリックスでアニメを観る時間も、ワークアウトの時間も、自分で決めています。
そのうえで、自動化できるタスクは、自動化し続けています。
トリガー、オン!
多くの人々が、ネットは難しい、システムはお金がかかる、自動化はレベルが高い、と思っています。
本当は、そんなことはありません。
自分のタスクを、自分のシゴトを自動化する。その過程で、英語ができるようになり、マーケティングが自動化され、毎週コンテンツが更新される。
あれ、いつのまにか、デジタル化できてる。英語読めてる。という感じです。
結果として、他人の自動化を助けるシゴトで独立。もしくは、自動化のワザでアプリを開発して副業起業する。社内起業家になる。
そういうことを、連続して起こしていくことができます。
自由につながる自動化とは
行動を起こすための理想的なデザイン。それは、現状の望ましい習慣(システム)に新しいことを加えて、つなげる。そして、うまく行かないものは捨てる。
そんなことができる、サービスです。
リテラシーという用語は、多くの人の成長を押さえつけて、ハシゴを外すためにあるような気がします。
思い出してください。
リテラシーが高いとか、低いとか。冒頭の隷属・依存マインドセットに通じるところがあります。
自分好みのところからはじめていけば、好みの自由が拡張されていきます。
今週、LINEの自動化をつくってみました。LINE botをつかって、コンテンツを検索したり、ファイルを送ったり、音声を保存したり、配信したりする自動化です。

LINE Botを使ってコンテンツを検索
日本には、LINEをメインでつかっている人が多いです。
ネットで販売される情報商材のサイトには、必ずといっていいほど、LINE@の登録用QRコードがあります。
そこでは、一方的にニュースが配信されています。正直、イベントやプロジェクト単位でLINE@があると、うるさくてしょうがありません(笑)
もっと、双方向のコミュニケーションだったり、こっちが「今」ほしい情報をくれてもよくはないでしょうか?
今週の自動化は「検索!」という文字の後に「キーワード」をいれると、特定のサイトを検索してリンクを返すようなアプリを開発しました。
要は「検索!副業」といれると、ボットが副業に関係のあるコンテンツを探してくれます。
いわゆるチャットボットですが、こうしたものは高額なソフトを買わなくても、自分でつくれます。対話型のシナリオを考える必要もありません。

LINE Botを使って音声を保存
登録者、ユーザーが吹き込んでくれた、音声メッセージをGoogle Driveに保存するアプリもつくりました。これによって、アナタのLINE@で募集した、体験談やアンケートを、音声でゲットできます。
そんな、小さなアプリをつくっていくと、いつのまにか多機能アプリができていますよね!
こういったアプリのつくりかた、自動化の方法を無料で配信しています。サイト名は「Integromat自動化サンプル集」といいます。

サンプルで理解する自動化のコツ
動画、画像、文章で自動化のしくみがわかるようになっていますので、ご活用ください。